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2021-12-08

改めて検討したい「採用」について ①

こんにちは。齊藤マネージメントサービス 代表の齊藤です。
新しい年も始まりましたので、今回と次回の2回に分けて採用について考えてみたいと思います。採用時にはいろいろ注意しなければならない事がたくさんあります。この時の行き違いが後々トラブルになることが非常に多いため、特に注意が必要な部分です。

1.採用とはなにか
「採用」とは、労働者を雇い入れることで、法律的には「労働契約の成立」になります。この労働契約ですが、「労働者が使用者に使用されて労働し、使用者がこれに対して賃金を支払うことについて、双方が合意すること」によって成立します。
ここで申し上げたいのは、採用時に契約書等を書面で結んだかどうかということは労働契約の成立要件ではないということです。つまり、口頭でも労働契約は成立するということになります。

2.なぜ採用が大切なのか
普段はあまり考えないことかもしれませんが、なぜ採用が大切なのかということについて改めて考えてみたいと思います。成長し続けている企業は、従業員の採用に積極的です。私の顧問先でも非常に採用に積極的な会社が多々あります。

私は、この問いに対して「優秀な従業員が増えることで、 企業は利益を上げ続けることができるから」と考えています。
優秀な従業員は、投資した人件費を何倍にもして企業に利益として還元してくれます。機械化やITの開発・導入なども、優秀な従業員を採用することができて初めて実現できます。
良く企業は「人・物・金・情報」と言われますが、すべての起点は人に尽きます。こう考えると人件費は計画的な「投資」と言えます。採用に関わる費用は相当な額になります。
採用した従業員の給与以外に、少なくとも、求人広告費、仕事に必要な備品、福利厚生費、教育費が掛かります。だからこそ企業は、自社に利益をもたらしてくれる人材を計画的に採用することが大切なのです。

3.採用計画の意義
企業にとって質の悪い従業員を採用することを、「採用のミスマッチ」 や「雇用のミスマッチ」といいます。企業のニーズを満たさない従業員を採用した場合に発生します。この従業員は、企業に利益をもたらしてはくれません。

能力が低い従業員    ⇒ 教育コストが発生
仕事をサボる従業員  ⇒ 管理コストが発生

また、従業員を一度採用してしまうと、給与の減額や解雇をすることは困難を伴います仮にミスマッチ人材を定年まで雇用したらいくらの損失になるでしょうか。
ミスマッチを起こさないように採用計画を立てるところから 採用活動がスタートします

4.優秀な人材とはなにか
貴社にとって優秀な人材は、どの様な人でしょうか
高学歴な人、1を聞いて10わかる人、素直な人、勉強好きな人・・・・
「優秀な人材」の定義は、 企業や採用担当者によっても十人十色です。
「優秀な人材」 とは、企業理念を実現するために活躍できる人材のことに他なりません。
もし「優秀な人材」の定義を明確にしておかなければどうなるでしょうか。採用担当者によって、選考段階からバラツキが出てしまいます。バラツキが出るということは、一定数の活躍しない、または活躍できない人を採用してしまう結果につながります。
特に採用が難しい状況になればなるほど、「優秀な人材」を採用することよりも、採用数を確保するために「入社してくれる人材」に内定を出す傾向が強くなります。このような傾向は、採用のミスマッチを引起し、結果として企業の損失を増加させてしまいます。

5.貴社にとっての優秀な人材を計画的に採用するために必要なこと
企業理念を明確化し、これに基づき、自社の従業員に必要な資質を箇条書きしてみます。必要な資質のルール決めに関しては、企業が任意に決めるものであり、正解不正解はありません。
価値観、性格、思考、判断基準、行動パターン、知的レベルなど

ところが、それらの資質をすべて満たす人が応募してくる可能性は、非常に低いでしょう。このため、すべての資質のなかから、絶対に譲れない上位3つの項目を選び出します。次いで、妥協できる項目も整理しておくと選考の時に迷いがなくなります。最後に、これがあったら絶対に採用をしないという不採用確定のための資質まで決めておくことが、「優秀な人材」を明確化するコツです。

6.求める人材を明確にする
以下の手順に沿って、求める人材を明確にしてみましょう。
1)企業理念の明確化
2)従業員に求める資質(価値観・性格・思考・判断基準・行動など)
3)上記の資質から選択
  ①絶対に譲れない3つの資質
  ②妥協できるポイント
  ③不採用決定のポイント
4)外形的な条件
  ①学歴
  ②年齢
  ③資格・免許
  ④経歴・実務経験

本日は、採用について、考察させて頂きました。最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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